【特別編】AYANOKOJI岡崎本店「エシカルオーダー」サービス

エシカルオーダーメイドとは？？

品質には何の問題もないけれど、在庫となってしまった廃棄予定の余剰生地を使用して、お客様のご希望のお品をお作りするサービスです。

“ロスをなくすものづくり”という観点から始めた、限られた資源を循環させるエシカルな取り組みです。

時期により在庫している生地は異なりますが、店舗限定品や数量限定品、気に入っていたけど生産が終了してしまったシリーズの生地などで、おおよそ15種類ぐらいの生地からお選びいただけます。

過去に「この生地でこの形があればいいのに…！」と歯がゆい思いをされた方にはおススメです。是非岡崎本店スタッフにお尋ねくださいませ。

エシカルオーダーメイドのお品ができあがるまで

実際にエシカルオーダーメイドをご依頼いただいたお客様に密着いたしました。

まずは店舗にてご注文を承ります。
どの生地で作るのか・どのがま口をご希望か・裏地は何色か・などご要望を伺います。
今回のお客様は、アイテムは《がま口お散歩ポシェット》をご希望で、メインの生地はデニム風生地を2色チョイスされました。
裏地はお互いが表地と反転するように、イエローとパープル。拘りが伺えますね！

型紙に添って裁断するように、型紙を生地に乗せたままで工房に移動します。

次は裁断の工程です。

裁断専門の職人さんが、生地と型紙に慎重に、金属製の型を置き、裁断します！

無事に裁断されました。

裁断に誤りがないかチェック後、次の工程に向かいます。

裁断の次は縫製です。
工房には何人もの縫製専門の職人さんが在籍しており、1人が1つのお品を縫い始めから縫い終わりまで責任を持って縫製しています。

まずは裏地の縫製から。

縫い終わった本体裏地部分は横に置いておき、次は表地と裏地を縫い合わせながら形にしていきます。

更に本体表地と裏地を重ねて縫い合わせていきます。
縫い終わると、注文と相違ないかをチェックし、口金入れの前に一度検品を挟みます。

注文書と商品を見比べ、内容に誤りがないかチェックします。

また、ほつれがないか・歪んでいないか・汚れはないか・破れはないか・など細かく確認します。

検品の次はいよいよ口金入れです。
口金入れで商品の出来栄えが決まってしまう、と言っても過言ではありません。
口金入れは大変難しく、口金に対して生地を真っすぐにいれたつもりでも進めていくうちにズレてしまい歪んでしまいます。
キレイな仕上がりは職人さんの経験あってこその品質なのです。

まずは、口金チェック！

口金を入れてしまってから不具合に気付くのでは遅いので、念入りです。
そして、口金の溝に接着剤をはみ出ないように塗っていき、 口金と生地のバランスを見ながら位置を調整して、

口金の溝に生地を入れ込みます。

溝に生地を入れただけでは抜けてしまうので、紙紐を更に入れ込み固定します。

正面側に紙紐入れ込んだら、残りの背面側にも紙紐を入れ込み、完成です！

口金入れが完了したら、最終検品です。
注文書と商品を再度見比べて、注文に誤りがないか確認してから、必要な付属品を装着していきます。

お散歩ポシェットには丸カンを付けてから、検品をします。
口金から生地が抜けないか、また再度、ほつれはないか・歪みはないかなど厳しい目でチェックしていきます。

最終検品をクリアしたら、完成！
店舗に商品として戻ってきます。

店舗でもスタッフが検品をしてから、お客様にお渡しという流れになります。
お客様へのお渡しまで、この間おおよそ2ヶ月弱。
様々な工程を経てお客様へお渡ししています。

さて、ご依頼いただいたお客様へいよいよお渡しです。
実際に試着していただきました！

「スマホやちょっとした小物が入るので便利」と喜んでいただけました。
今回はデニムでインディゴ以外のカラーが珍しかったので、この生地に決められたそうです。
裏地に関しても、カラーを揃えるのではなく、あえて違う色味での組み合わせを試したかったとのことでした。
世界に一ひとつだけのオリジナルバッグ、次回ご来店時にご愛用いただけていることを、スタッフ・職人一同楽しみにしております！

まとめ

エシカルオーダーメイドの流れにつきましてご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。
このコラムを作成する上で、普段見る事のない、オーダー品が出来上がるまでを改めて目の当たりにし、私としても新しい発見がありました。
この記事をご覧になってエシカルオーダーメイドに興味を持っていただけましたら幸いです。
お気軽にAYANOKOJI岡崎本店までお問い合わせくださいませ。

岡崎本店
住所　〒606-8334　京都府京都市左京区岡崎南御所町40-15
TEL　075-751-0545
営業時間10：00～18：00